Vimとは
Vim(ビム)とはVi(ブイアイ)という世界でも広く使われているテキストエディタの拡張版です。
そしてViとは、多くのWEBサーバとして広く使われている多くのLinuxOSに標準搭載されている、人気の玄人向けテキストエディタのひとつです。
1.コマンドで操作が可能
コマンドを利用することで様々な操作を高速に実施することが可能になります。
テキストエディタ上の移動・編集・ファイル操作などその殆どを独自のコマンドにて操作して行きます。
特に、「:10+コマンド」のように打ち込めば、その該当のコマンドの操作を10回分行ってくれます。
このような使い方だけでもとても編集スピードが上がることが想像していただけるでしょう。
2.モードを切り替えて操作する
Vim(Vi)にはコマンドモードというもので操作を切り替える事ができ、これによりキーボードから手を離すこと無くほぼ全ての操作が可能になります。
文字の編集や加筆を行う「インサートモード」で文字を編集し、移動や編集コマンドを実行するときには「コマンドモード」に変更するといった具合です。もちろんこの「モード切り替え用のコマンド」もあります。
3.自由自在にカスタマイズが可能
特にVimにおいてはVimScriptというもので、Vimの拡張を自分で書いて表現することができます。
ただしものすごくマニアックな内容になるので、通常は他の人が書いてパッケージ化して配ってくれている「プラグイン」を使用します。
プラグインを導入することで、自分好みの操作方法を加えたりして、より早く・より使いやすくカスタマイズすることが可能です。
基本的な操作方法などを覚えたら、是非様々なプラグインを導入してみてください。特にエンジニアの方は各プログラミング言語での開発などをサポートしてくれるプラグインが沢山有るので、是非チェックしてカスタマイズしてみてください。
4.動作が軽量
Vimはとても高性能なエディタですが、その実ものすごく軽快に操作することが可能です。
カスタマイズによっては、特定の開発などに特化した統合開発環境、通称IDEに近い性能を発揮しますが、立ちあげスピードや操作は、EclipseやVisualStudioなどとは比べ物になりません。
サクッと立ち上がり、さっと操作ができる。その操作感に慣れている人にはIDEはとても鈍くさく感じてしまいます。
5.CUIでそのまま利用が可能
特にエンジニアの人にとって重要なのは、このCUIで操作ができるということです。CUIとはターミナルと呼ばれる黒い画面などで、「文字だけで全ての操作を行う環境」のことです。
エンジニアの人は自分のコンピュータ上でソースコードを書くだけでなく、他のコンピュータにインターネットを介してログインして、他のコンピュータ上で操作を行うことが度々あります。
このときそのコンピュータ上ですぐに使えるエディタとして、Linuxであれば大体Vimが入っているのでそのまま操作が可能です。
逆にViなどが使えないと、遠隔のコンピュータじょうで 操作・編集を行うための特別な設定が必要になってしまいます。